【冬に増える】猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)|気づきたい症状と受診の目安

寒い季節になると、猫ちゃんの病気で特に増えてくるのが
尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)です。

「一回の尿量が少ない気がする」
「トイレに行く回数が増えた気がする」

そんな小さな変化が、実は猫ちゃんからの大切なサインであることも少なくありません。

目次

  1. 冬に猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)が増える理由
  2. 猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)とは
  3. 猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)の原因 
  4. こんな症状は要注意|猫の尿路結石・FLUTDのサイン
  5. 緊急性が高い症状について
  6. 動物病院で行う検査と治療
  7. ご家庭でできる予防と冬のケア
  8. 受診の目安|こんなときはご相談ください
  9. まとめ|早めの受診が猫ちゃんの負担を減らします

1.冬に猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)が増える理由

冬は気温が下がることで、猫ちゃんの飲水量が減りやすくなります。
その結果、尿が濃くなり、結石や膀胱炎を起こしやすくなります。

また、

  • 寒さによる運動量の低下
  • 寒さでトイレを我慢しがちになる
  • 年末年始の普段会わない人の訪問によるストレス

なども、尿路トラブルの原因になります。


2.猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)とは?

**下部尿路疾患(FLUTD)**とは、
膀胱や尿道に起こる病気の総称です。

主に以下のようなものが含まれます。

  • 尿路結石(ストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石など)
  • 細菌性膀胱炎(尿道の短いメス猫で多い)
  • 特発性膀胱炎(ストレスなど複合的な原因)
  • 尿道閉塞(特にオス猫で要注意)

症状が軽いうちは気づきにくいこともありますが、
放置すると急激に悪化するケースもあります。


3.猫の尿路結石・FLUTDの原因

尿路疾患の原因は一つではありません。

  • 体質・年齢・性別
  • 食事内容
  • 飲水量の不足
  • ストレス
  • 肥満
  • 細菌の感染 など

複数の要因が単一または重なって発症することもあるので、
検査によって原因を確認することが大切です。


4.こんな症状は要注意|猫の尿路結石・FLUTDのサイン

以下のような様子が見られたら注意が必要です。

  • トイレに何度も行く
  • おしっこの量が少ない
  • 排尿時に鳴く・痛そうにする
  • 血尿が出る
  • トイレ以外で排尿してしまう
  • 元気や食欲が落ちている

「様子見でいいかな?」と迷う段階でも、早めの相談が安心です。


5.緊急性が高い症状について

特に注意が必要なのが、トイレに行っても尿がほとんど出ていない、まったく出ない状態です。

尿道閉塞を起こしている場合、
短時間で命に関わることもあります。

  • 頻繁にトイレに行くのに尿が少量または全く出ない
  • 元気・食欲の低下
  • 嘔吐している
  • ぐったりしている

このような症状が1つ~複数ある場合(特にオス猫)は、早急に動物病院に相談・受診をしてください


6.動物病院で行う検査と治療

当院では、その時の症状や体調に合わせて、必要な検査を選びながら行っています。
できるだけ負担が少なく、原因をしっかり見極められるよう心がけています。

  • 尿検査(尿の性質を調べます)
  • 超音波検査(膀胱の粘膜の厚さや結石の有無などを確認します)
  • レントゲン検査(膀胱だけでなく腎臓や尿道・尿管を検査します)
  • 血液検査(尿を作る腎臓に異常が無いか)  など

治療は原因や重症度によって異なりますが、

  • 食事療法
  • 内服治療
  • 点滴治療
  • 必要に応じた処置(尿道閉塞の解除など)

などを組み合わせて行います。
できるだけ猫ちゃんの負担が少ない方法を一緒に考えていきます。


7.ご家庭でできる予防と冬のケア

日常生活の中でも、予防できることがあります。

  • 新鮮な水を複数箇所に置く
  • ドライフードだけでなく、ウェットフードを取り入れる
  • トイレを清潔に保つ
  • 排尿回数・量を普段から把握する
  • 室温を快適(20℃~28℃)に保つ

小さな工夫が、発症・再発予防につながります。


8.受診の目安|こんなときはご相談ください

緊急性が高い症状以外でも、

  • 排尿の様子がいつもと違う
  • 排尿回数や量が気になる
  • 元気がなく、原因がはっきりしない

「まだ軽そうだから…」と思う段階でも、
受診や検査をすることで思わぬ病気が見つかったり、明らかな病気が無くても安心につながることがあります。


9.まとめ|早めの受診が猫ちゃんの負担を減らします

猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)は、
早期発見・早期治療がとても大切な病気です。

少しの変化でも気になることがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。
猫ちゃんと飼い主さまが、安心して冬を過ごせるようサポートいたします。

愛知県東郷町の小塚獣医科病院                                              TEL 0561-38-0811
診察時間 AM9:00~12:00 PM5:00~8:00
休診日 土曜PM、日・祝日

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