【なんだか元気がない…】犬 元気がないときに考えられる原因と受診の目安|獣医師がやさしく解説

「なんとなく元気がない」「いつもより動きがゆっくりしている」
そんな様子が見られたとき、飼い主さんなら誰でも心配になりますよね。

わんちゃんが元気をなくす原因は、軽い体調不良から命に関わる病気までさまざまです。
今回は、よくある軽度の原因から、早めの受診が必要な病気までをわかりやすくまとめました。


1. 犬の元気がないとき、飼い主さんがまず見るべきポイント

元気がないと感じたら、次のような点をチェックしてみましょう。

  • 食欲はある?
  • 水は飲んでいる?
  • 嘔吐・下痢はある?
  • 呼吸はいつも通り?(速い・荒いは要注意)
  • 歩き方や立ち上がりに違和感は?
  • 歯ぐきの色はピンク?(白い時は危険) など

こうした小さなサインが、病気を見つける手がかりになります。


2. 元気がないときによくある軽度の原因

● 軽い胃腸炎

少しお腹の調子を崩したり、むかむかしていると、ごはんを残したり元気が落ちることがあります。
気温の変化やフードの切り替え直後にもよく見られます。

● 疲れ・ストレス

引っ越し・旅行・ペットホテル後・来客など、環境の変化があると一時的に元気がなくなることがあります。
ゆっくり休ませると回復することが多いです。


3. 注意が必要な病気(動物病院での検査・受診をおすすめ)

元気のない陰に、命に関わる病気が隠れていることもあります。

● 腎臓病・肝臓病の悪化

  • 食欲低下、吐き気
  • 水をたくさん飲む・尿量が増える
    などの変化が見られることがあります。

● 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)

  • 動くとすぐ疲れる、大好きだった散歩を嫌がる
  • 呼吸が早い
  • 咳が増えた
    といった症状を伴うことがあります。

● 貧血(歯ぐきが白い)

歯ぐきの色が薄い場合、体に十分な酸素が行き届いておらず、ぐったりしやすくなります。

● 中毒(誤食など)

  • チョコレート
  • 玉ねぎ
  • 人の薬
  • キシリトール
  • 除菌剤・洗剤
    など、思わぬ物を口にした可能性がある時は要注意。
    急激に元気が落ちることがあります。

● 脱水

温度管理不足・下痢・嘔吐などが原因で、水分が不足するとぐったりしてきます。
皮膚を軽くつまんで戻りが遅い場合も脱水のサインです。

● 感染症(ウイルス・細菌)

パルボウイルスや細菌性腸炎、寄生虫など、
発熱・嘔吐・下痢・食欲低下を同時に起こすことがあります。

● 熱中症

発症しやすい条件は温度だけではなく湿度や体質・持病・環境と多岐にわたります。

  • 息が荒い、ぐったりなどの症状は危険信号です。

● アジソン病(副腎皮質機能低下症)

ストレスなどをきっかけに突然元気が落ちる、吐く、震える、ふらつくなどが見られます。

● 重度の膵炎

激しい嘔吐、強いお腹の痛み、食欲ゼロで動けないほどぐったりすることがあります。


4. 嘔吐・下痢を伴う場合はさらに注意

嘔吐や下痢はよくある症状ですが、原因は軽いものから重いものまで様々です。

● 考えられる病気の一例

  • 胃腸炎(軽度〜重度まで幅広い)
  • 膵炎
  • 腎臓病・肝臓病の悪化
  • 中毒(誤食)
  • 感染症(パルボウイルス・犬コロナウイルス・細菌性腸炎 など)
  • 寄生虫症(回虫・ジアルジア など)
  • 熱中症

「よく吐く」「続く下痢」「ぐったり」を同時に伴う場合は、早めの受診をおすすめします。


5. 受診の目安:半日以上元気が戻らないとき

📌 「なんとなく元気がない」が半日以上続くときは要注意です。

さらに次のようなサインがあれば、すぐに動物病院へ!

  • ご飯を食べない・お水を飲まない
  • 繰り返す嘔吐や下痢
  • 呼吸が早い、苦しそう
  • 震える・ふらつく
  • 歯ぐきの色が白い
  • 意識がぼんやりしている

早めに診察を受けることで、重症化を防げるケースが多くあります。


まとめ:いつもと違う様子に気づいたら、早めの相談を

わんちゃんの「元気がない」というサインは、体調の変化を知らせる重要な症状です。

一時的な不調の場合もありますが、早期の診断や治療が必要な病気が隠れていることもあります。

当院では、身体検査を基本に、血液検査や超音波(エコー)検査などを組み合わせ、

医学的根拠に基づいて状態を総合的に評価し、原因の早期特定に努めています。

検査や治療については丁寧にご説明し、わんちゃんへの負担を最小限に抑えた診療を心がけています。

毎日そばで見守っている飼い主さんの「いつもと違う」という気づきは、早期発見につながる大切なサインです。

少しでも気になる変化があれば、どうぞお早めにご相談ください。

わんちゃんと飼い主さんが安心して過ごせるよう、獣医療の立場からしっかりとサポートいたします。

愛知県東郷町の小塚獣医科病院                                              TEL 0561-38-0811
診察時間 AM9:00~12:00 PM5:00~8:00
休診日 土曜PM、日・祝日

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