【犬の狂犬病ワクチン】2027年から通年接種へ|制度改正と基本知識をやさしく解説
犬の狂犬病ワクチン制度が見直されることになりました。
これまで「4~6月」とされていた接種期間が、今後は通年接種可能となる予定です。
本記事では、狂犬病ワクチンの基礎知識から、制度改正のポイント、飼い主さんが知っておきたい注意点までわかりやすく解説します。

目次
- 狂犬病ワクチンはなぜ必要?|日本が守り続けている理由
2、狂犬病はどんな病気?
3、狂犬病ワクチン接種が「通年接種」へ変更予定
4、狂犬病ワクチンの接種スケジュール
5、接種前に確認しておきたいこと
6、副反応はある?
7、当院の狂犬病ワクチン接種について
1、狂犬病ワクチンはなぜ必要?|日本が守り続けている理由
1950年以前、日本では多くの犬が狂犬病を発症し、人へ感染して命を落とす例もありました。
この深刻な状況を受け、1950年に 狂犬病予防法 が施行されます。
法律により、
- 犬の登録制度
- 年1回の狂犬病ワクチン接種
- 野犬の抑留
が全国で徹底されました。
その結果、日本はわずか7年で狂犬病を撲滅。現在も清浄国を維持しています。
これは、ワクチン接種や犬の登録が極めて有効であることを示す大きな実績です。
2、狂犬病はどんな病気?
狂犬病はウイルスによる感染症で、
- すべての哺乳類に感染
- 発症するとほぼ100%致死
- 人にも感染する人獣共通感染症
という非常に危険な病気です。
発症後の有効な治療法はほとんどなく、犬では予防が唯一の対策です。
2013年には、清浄国とされていた台湾でも野生動物からの感染が確認されました。
日本も過去には発生があった国であり、リスクがゼロとは言い切れません。
世界では今も多くの国で狂犬病が発生しています。
清浄国であっても、侵入の可能性が完全になくなることはないのです。
3、狂犬病ワクチン接種が「通年接種」へ変更予定
現行の施行規則では、毎年1回、4月1日~6月30日の間に狂犬病予防注射を受けさせることが義務付けられています。
しかし近年、
- 飼い主さまの利便性向上
- 春(年度初め)に自治体業務やフィラリア予防など業務が集中することへの配慮
といった背景から、制度の改正が予定されています。
■ 制度変更のポイント
- 接種期間を限定しない「通年接種」へ変更
- 2026年4月公布予定
- 2027年4月施行見込み
■ 通年接種になるメリット
- 春の混雑が分散される
- 体調の良いタイミングで接種できる
- 他のワクチンとのスケジュール調整がしやすい
来年からは、
「春に必ず接種する」から
「1年に1回、適切なタイミングで接種する」
という考え方へ変わっていきます。
4、狂犬病ワクチンの接種スケジュール
■ 初回接種
- 生後91日齢以上で接種
■ その後
- 年1回の追加接種
接種後は、市町村への届け出を行い「注射済票」の交付を受けます。
当院では、東郷町・日進市・みよし市の届け出を代行しておりますので、飼い主さまのお手続きのご負担を軽減できます。
5、接種前に確認しておきたいこと
ワクチンは体調の良いときに行うことが大切です。
- 元気・食欲はあるか
- 下痢・嘔吐はないか
- 他ワクチンとの間隔は十分か
- シニア犬や持病がある場合は事前相談
当院では、接種前に必ず問診・身体検査など健康チェックを行い、無理のないスケジュールをご提案しています。
6、副反応はある?
狂犬病ワクチンは安全性の高い予防接種ですが、まれに副反応がみられることがあります。
軽い症状
- 軽度の元気消失
- 軽度の食欲低下
- 接種部位の腫れ など
すぐ受診が必要な症状
- 顔の腫れ
- 激しい嘔吐
- ぐったりしている など
接種後は半日ほど安静に過ごし、様子をよく観察しましょう。症状は通常接種後数十分〜数時間以内に現れるため、可能ならば午前中の接種をおすすめします。
7、当院の狂犬病ワクチン接種について
地域に根差して40年。
これまでの経験と現在の獣医療を組み合わせ、愛犬とご家族に無理のない予防医療を大切にしています。
狂犬病ワクチンは、愛犬を守るだけでなく、地域社会を守るための大切な予防接種です。
2027年からは通年接種が可能になりますが、大切なのは「毎年きちんと継続すること」。
当院では、年齢や体調、生活スタイルに合わせて最適な接種タイミングをご案内いたします。
接種時期やスケジュールでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
愛知県東郷町の小塚獣医科病院 TEL 0561-38-0811
診察時間 AM9:00~12:00 PM5:00~8:00
休診日 土曜PM、日・祝日

