【冬に増える】猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)|気づきたい症状と受診の目安

寒い季節になると、猫ちゃんの病気で特に増えてくるのが
尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)です。
「一回の尿量が少ない気がする」
「トイレに行く回数が増えた気がする」
そんな小さな変化が、実は猫ちゃんからの大切なサインであることも少なくありません。
目次
- 冬に猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)が増える理由
- 猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)とは
- 猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)の原因
- こんな症状は要注意|猫の尿路結石・FLUTDのサイン
- 緊急性が高い症状について
- 動物病院で行う検査と治療
- ご家庭でできる予防と冬のケア
- 受診の目安|こんなときはご相談ください
- まとめ|早めの受診が猫ちゃんの負担を減らします
1.冬に猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)が増える理由
冬は気温が下がることで、猫ちゃんの飲水量が減りやすくなります。
その結果、尿が濃くなり、結石や膀胱炎を起こしやすくなります。
また、
- 寒さによる運動量の低下
- 寒さでトイレを我慢しがちになる
- 年末年始の普段会わない人の訪問によるストレス
なども、尿路トラブルの原因になります。
2.猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)とは?
**下部尿路疾患(FLUTD)**とは、
膀胱や尿道に起こる病気の総称です。
主に以下のようなものが含まれます。
- 尿路結石(ストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石など)
- 細菌性膀胱炎(尿道の短いメス猫で多い)
- 特発性膀胱炎(ストレスなど複合的な原因)
- 尿道閉塞(特にオス猫で要注意)
症状が軽いうちは気づきにくいこともありますが、
放置すると急激に悪化するケースもあります。
3.猫の尿路結石・FLUTDの原因
尿路疾患の原因は一つではありません。
- 体質・年齢・性別
- 食事内容
- 飲水量の不足
- ストレス
- 肥満
- 細菌の感染 など
複数の要因が単一または重なって発症することもあるので、
検査によって原因を確認することが大切です。
4.こんな症状は要注意|猫の尿路結石・FLUTDのサイン
以下のような様子が見られたら注意が必要です。
- トイレに何度も行く
- おしっこの量が少ない
- 排尿時に鳴く・痛そうにする
- 血尿が出る
- トイレ以外で排尿してしまう
- 元気や食欲が落ちている
「様子見でいいかな?」と迷う段階でも、早めの相談が安心です。
5.緊急性が高い症状について
特に注意が必要なのが、トイレに行っても尿がほとんど出ていない、まったく出ない状態です。
尿道閉塞を起こしている場合、
短時間で命に関わることもあります。
- 頻繁にトイレに行くのに尿が少量または全く出ない
- 元気・食欲の低下
- 嘔吐している
- ぐったりしている
このような症状が1つ~複数ある場合(特にオス猫)は、早急に動物病院に相談・受診をしてください。
6.動物病院で行う検査と治療
当院では、その時の症状や体調に合わせて、必要な検査を選びながら行っています。
できるだけ負担が少なく、原因をしっかり見極められるよう心がけています。
- 尿検査(尿の性質を調べます)
- 超音波検査(膀胱の粘膜の厚さや結石の有無などを確認します)
- レントゲン検査(膀胱だけでなく腎臓や尿道・尿管を検査します)
- 血液検査(尿を作る腎臓に異常が無いか) など
治療は原因や重症度によって異なりますが、
- 食事療法
- 内服治療
- 点滴治療
- 必要に応じた処置(尿道閉塞の解除など)
などを組み合わせて行います。
できるだけ猫ちゃんの負担が少ない方法を一緒に考えていきます。
7.ご家庭でできる予防と冬のケア
日常生活の中でも、予防できることがあります。
- 新鮮な水を複数箇所に置く
- ドライフードだけでなく、ウェットフードを取り入れる
- トイレを清潔に保つ
- 排尿回数・量を普段から把握する
- 室温を快適(20℃~28℃)に保つ
小さな工夫が、発症・再発予防につながります。
8.受診の目安|こんなときはご相談ください
緊急性が高い症状以外でも、
- 排尿の様子がいつもと違う
- 排尿回数や量が気になる
- 元気がなく、原因がはっきりしない
「まだ軽そうだから…」と思う段階でも、
受診や検査をすることで思わぬ病気が見つかったり、明らかな病気が無くても安心につながることがあります。
9.まとめ|早めの受診が猫ちゃんの負担を減らします
猫の尿路結石・下部尿路疾患(FLUTD)は、
早期発見・早期治療がとても大切な病気です。
少しの変化でも気になることがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。
猫ちゃんと飼い主さまが、安心して冬を過ごせるようサポートいたします。
愛知県東郷町の小塚獣医科病院 TEL 0561-38-0811
診察時間 AM9:00~12:00 PM5:00~8:00
休診日 土曜PM、日・祝日

