熱中症に要注意!

熱中症 東郷町 動物病院 小塚獣医科病院

名古屋は熱中症が多い

 愛知県の南西には山脈がありフェーン現象で暖かい空気が集まることに加え、伊勢湾からの湿った空気で高温多湿の環境となるので熱中症になる条件が揃った地域です。更に、名古屋など都市部はヒートアイランド現象で気温が上がりやすくなっています。

熱中症になりやすい条件

 短頭種・黒い被毛・肥満・高齢などの身体的な特徴だけでなく、呼吸器・心臓疾患などを患っているワンちゃんネコちゃんは特に配慮が必要です。

熱中症の症状

 熱中症の初期には、粘膜がいつもより赤く見えたり、よだれが多い、下を出してハァハァと息が荒いなどの症状がみられ、重症になると、ぐったりしたり、嘔吐、下痢、意識レベルの低下、発作など死亡率も高くなっていきます。

熱中症は予防が肝心

 高温多湿を避けるのが基本となります。自宅では涼しい環境を整え、飲み水は充分な量を用意しましょう。
 散歩の目安としては、素手でアスファルトが触れるくらいの時間帯だとワンちゃんの負担も少なくなります。また、数分だからといってこの時期に車の中で待たせるのは非常に危険です。
 
 熱中症は救急疾患のカテゴリーに分類される病気なので、刻々と症状が進行し、救命できない場合もあります。 もし、熱中症を疑うような場合や様子がおかしいときはすぐに病院までご連絡ください。

 これから蒸し暑い日が続きますが、ご家族の方もご自愛ください。